最近、オンデマンドって言葉よく耳にしますよね。スペルにすると、On Demand、直訳は「必要に応じた」、印刷業界的な使い方としては「必要な時に、必要な部数を」ってとこでしょうか。少部数でも、高価で耐久性の高い製版素材コストをかけずにプリントアウト感覚で印刷できる新しい印刷技術です。
カラーオンデマンド機「FUJIZEROX社製 COLOR DOCUTECH60」
さらにオンデマンド(デジタル)印刷では、一冊ごとに違う情報を印刷することができます。例えばDMハガキやIDカード、卒業(園)証書や卒業文集の表紙などに一人ずつ名前と顔写真を載せることができます。(FAQ参照)
これは大量複写を廉価でこなすのが得意なオフセット印刷にはできない注目のサービスです。
オフセット印刷機「RYOBI 662PFH 菊半裁2色+1色機」
印刷発注の際に、営業マンから「50部でも300部でも総額では大差がありませんよ」と言われた事はありませんか?これはその営業マンが「印刷の右も左もわからないいたいけなお客様」を言いくるめて、ちょっとでも儲けようとしているわけではないんです。
モノクロオンデマンド機「FUJIZEROX社製 DOCUTECH135」
オンデマンド印刷機が登場するまで主流であったオフセット印刷は大量生産には適していましたが、50部以下や100部前後という少部数の需要に対しては極端に割高になってしまうプロセス(FAQ参照)で行われていました。
印刷会社としても、それ以外に選択肢がなかった当時は少部数でも大量生産用の高コストなプロセスを通すため、1冊あたりの単価が高くなるのを負担していただくしかなく、心苦しく思っておりました。
ところが、「オンデマンド印刷」の登場により、高品質なカラーポスターやパンフレット、ページ物などを少部数でも割安ででき、内部資料や限定品、あるいはメニューや販促品など需要が少部数に限られるものをお客さま負担を小さくして製品化できるようになったのです。
オフセット印刷機「RYOBI 3200 菊4裁両面1色機」
さらに同じデザインのポスターやパンフを顔写真や名前(賞状・卒園証書など)、営業所名を替えて(各営業所別・部局別営業マン別の販促資料や会社パンフなど)個別付加情報を載せた製品も可能になりました。ここがオフセットとオンデマンドの最大の違いです。
少部数と付加情報印刷はオンデマンド機、大量印刷はオフセット機と使い分け、さまざまなニーズに合わせる事ができるようになりましたので、お客さまのいろいろなアイディアの具現化に対応できると思います。